【ディーボ調査】2026年のGoogle順位変動を実測データで振り返る|年内最大の変動は”非公式”の7月だった
2026年のGoogle検索順位は、いつ・どれくらい動いたのか。
株式会社ディーボが2008年から運用している順位変動計測ツール「namaz.jp」の実測データをもとに、2026年1月1日〜8月20日のGoogle順位変動を総括します。
この記事でわかること
- 年内最大の変動は、Googleの公式発表がない「7月の非公式変動」だった(7月21日に変動指数23.4を記録。5月のコアアップデートを上回る)
- 6月〜7月中旬は約7週間にわたり大変動水準が継続。コアアップデート「完了」後も揺れは収まっていない
- ジャンル間の差は約2.7倍。「就職・転職」が最も揺れ続け、「財務・金融・法律」は最も安定という明確な傾向
- 8月のスパムアップデートは8月21日に展開完了。影響は小規模だった(8/22追記)
順位が動いた日に「自分のサイトだけが下がったのか、業界全体が揺れたのか」を切り分ける材料として使ってください。
おすすめの読者層
- 検索順位が動いたとき、原因が「自サイト固有」か「Google全体の変動」かを切り分けたいSEO担当者・Web担当者の方
- 2026年のGoogleアップデートの影響を、公式発表だけでなく実測データで把握したい方
- 順位変動の監視体制やクライアント向けレポートの基準を整えたいマーケティング担当者の方
本記事は、株式会社ディーボが自社開発の順位変動計測ツール「namaz.jp」の一次データを分析した調査レポート(ディーボ調査シリーズ)です。
調査概要
| 調査主体 | 株式会社ディーボ |
|---|---|
| 使用データ | 自社開発の順位変動計測ツール「namaz.jp」の順位変動指数 |
| 対象期間 | 2026年1月1日〜8月20日(比較参照として2025年1月〜12月) |
| 集計単位 | 日次・12ジャンル別(BtoB/健康と医学/就職・転職/旅行・観光/美容・ファッション/IT総合/食品・グルメ/住宅・引越し/暮らし・結婚・恋愛/日用品・家財/財務・金融・法律) |
| 指数の目安 | namazの判定基準で14以上=「大変動」、11.5以上14未満=「不安定」、11.5未満=「安定」(2026年2月改定) |
※順位変動指数は、namazが継続追跡しているキーワード群の検索結果(Google日本)の順位入れ替わりの大きさを日次で指数化したものです。
2026年の変動タイムライン
2026年1月〜8月20日の主な変動イベントは以下のとおりです。
| 時期 | イベント | 公式発表 | namaz実測 |
|---|---|---|---|
| 3月25日 | March 2026 spam update | あり | 小規模(ピーク13.0)。日本では限定的 |
| 5月22日〜6月2日 | May 2026 core update | あり | 展開完了前後から指数が急上昇。6月11日に21.9 |
| 6月24日〜26日 | June 2026 spam update | あり | 高止まりの中で発生。単独の山としては判別しにくい |
| 7月11〜12日 / 18〜19日 / 23〜24日 | 非公式変動(3波) | なし | 7月21日に23.4=年内最大 |
| 8月18日〜21日 | August 2026 spam update | あり | 8月21日に展開完了。期間中ピークは8月20日の14.0で影響は小規模 |
【2026年8月22日追記】August 2026 spam updateは、8月21日(日本時間)に展開完了がGoogle公式に発表されました。namazの実測では、期間中のピークは8月20日の14.0と「大変動」基準にちょうど到達した程度で、3月のスパムアップデートと同様、日本での影響は小規模でした。展開完了後の8月22日時点では12台に沈静化しています。今回も「スパムアップデートよりも7月の非公式変動のほうがはるかに大きい」という本記事の構図を裏付ける結果となりました。
注目ポイント1: 「完了」後も揺れは終わらない
5月22日開始のコアアップデートは6月2日に公式に展開完了しましたが、namazの指数はむしろ完了後に上がり続け、6月の月間平均は20.6と「大変動」基準(14)を大きく上回る月になりました。ピークの6月11日(21.9)は完了発表の9日後です。
「完了発表=順位が落ち着く」ではない、というのが実測から言えることです。アップデート後の再評価・再クロールの浸透には数週間かかるとみておくべきです。
注目ポイント2: 年内最大の変動はGoogle非公式の7月
7月はGoogleのSearch Status Dashboardに名前のついたアップデートが1件もないにもかかわらず、7月11〜12日、18〜19日、23〜24日の3波にわたって大きな変動が観測され、7月21日には年内最大の23.4を記録しました。海外でも同時期のスパイクが報告されており、Search Engine Roundtableは7月18〜19日の週末の変動、続いて7月24日からの変動をレポート。Semrush・Mozcast・AccuRankerなど主要トラッカーが揃ってスパイクを検出しています。日本(namaz)でも同じ動きが実測されたことになります。
つまり2026年は、「公式アップデートより、発表のない変動のほうが大きい」年です。公式発表だけを追っていると、順位が動いた理由を見誤ります。
参考: 2025年と比べると2026年は「静かな年」
2025年9〜10月には日次ピーク69.4という観測史上級の大変動期がありました。この時期の変動過熱は日本だけの観測ではなく、海外でも同様に報告されています。PPC Landの報道によれば、2025年10月には7〜8日・15〜17日・28日前後と非公式変動が相次ぎ、10月28日の変動はAdvanced Web Ranking・Semrush・Mozcastなど13の順位トラッカーが検出。9月下旬からの継続的な影響を報告するサイト運営者も多数いました。
※なお2025年9月14日には、Googleが検索結果の100件表示(num=100パラメータ)を廃止し、世界中の順位計測ツールの観測環境が大きく変化しました。9月の極端な日次ピーク値には、この計測環境変化の影響が含まれる可能性があります。
その後2025年11月に一転して静穏期に入り、2026年前半はこの「静かな基調+局所的な変動」というパターンで推移しています。指数の単純比較では、2026年最大の変動も2025年秋の3分の1程度の規模です。
ジャンル別: どこが揺れて、どこが安定していたか
直近1年(2025年8月〜2026年8月)の年間平均をジャンル別に見ると、明確な序列が出ました。
- 揺れ続けたジャンル: 就職・転職(22.2)、住宅・引越し(19.5)、暮らし・結婚・恋愛(19.1)
- 安定していたジャンル: 財務・金融・法律(8.3)、旅行・観光(11.0)、食品・グルメ(12.0)
最大の「就職・転職」と最小の「財務・金融・法律」では約2.7倍の開きがあります。
財務・金融・法律はYMYL(Your Money or Your Life)の中核ジャンルで、Googleの評価軸が確立しており、上位が実績ある事業者・公的機関でほぼ固定されているため、動きが小さいと考えられます。一方、就職・転職や住宅・引越しは、比較・ランキング型コンテンツやアフィリエイトサイトが多く競争が流動的なため、アルゴリズム調整のたびに順位が入れ替わりやすい構図です。
7月の非公式変動は「生活系ジャンル」を直撃した
年内最大だった7月の変動期(7月17日〜25日)をジャンル別に見ると、全ジャンルが静穏期(2026年4月)の1.5〜2.3倍に跳ね上がっていますが、特に大きかったのは以下です。
| ジャンル | 7月変動期平均 | 静穏期(4月)平均 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 就職・転職 | 32.6 | 16.8 | 1.9倍 |
| 住宅・引越し | 29.8 | 14.0 | 2.1倍 |
| 暮らし・結婚・恋愛 | 29.2 | 14.9 | 2.0倍 |
| BtoB | 22.2 | 9.6 | 2.3倍 |
| 食品・グルメ | 20.3 | 9.3 | 2.2倍 |
就職・転職の32.6は、2025年秋の大変動期に匹敵する水準です。また、普段は静かなBtoBが相対倍率では最大(2.3倍)だった点は見逃せません。「うちはニッチなBtoBだから大変動は関係ない」とは言えない変動だったことがわかります。
この結果から、サイト運営者は何をすべきか
1. 順位が動いた日は、まず「業界全体か、自分だけか」を切り分ける
変動指数が高い日に順位が動いたなら、主因はアルゴリズム側です。慌ててコンテンツを大改修する前に、namaz.jpで当日の変動規模とジャンルを確認してください。全体が揺れた日の下落は、揺り戻しで戻るケースも多くあります。
2. 公式発表がなくても「動く」前提で監視体制を作る
2026年最大の変動は非公式でした。公式アナウンスを待つのではなく、順位計測を週次以上の頻度で回し、変動指数と突き合わせる運用が必要です。
3. 揺れやすいジャンルほど、順位に依存しない資産を作る
就職・転職、住宅・引越しなど変動が恒常的に大きいジャンルでは、1つのビッグワードの順位に売上を依存させる設計自体がリスクです。指名検索・メールリスト・SNSなど、順位変動の影響を受けにくいチャネルを並行して育ててください。
まとめ
- 2026年(1月〜8月20日)の年内最大の変動は、公式発表のない7月の非公式変動(7/21=23.4)
- コアアップデートは「完了」後も数週間揺れが続いた(6月の月間平均20.6)
- ジャンル差は約2.7倍。就職・転職が最も揺れ、財務・金融・法律が最も安定
- 8月のスパムアップデートは8月21日に展開完了(8/22追記)。期間中ピークは指数14.0で、影響は限定的だった
ディーボでは、namaz.jpの実測データをもとにした順位変動の分析を継続的に発信していきます。
よくある質問
Q.Googleの順位変動はどうやって確認できますか?
A.株式会社ディーボが運営する無料ツール「namaz.jp」で、日次の順位変動指数を全体・ジャンル別に確認できます。指数14以上が「大変動」、11.5以上14未満が「不安定」、11.5未満が「安定」の目安です。
Q.2026年のGoogleアップデートで最も影響が大きかったのはどれですか?
A.namaz.jpの実測では、公式発表のあったアップデートよりも、2026年7月の非公式変動(7月21日に指数23.4)が年内最大でした。5月のコアアップデート期のピーク(21.9)を上回っています。
Q.順位変動が大きい日に順位が下がったら、すぐ対処すべきですか?
A.まず業界全体の変動か自サイト固有の問題かを切り分けてください。アルゴリズム変動起因の下落は揺り戻しで回復することも多く、変動中の性急な大幅改修はかえって逆効果になる場合があります。
SEO対策しても検索順位が上がらない…なぜ?
SEO対策しても検索順位が上がらない…なぜ?
検索順位が上がらない理由は、SEO対策の質が低いからです。
例えば、ユーザーの検索意図を無視したり、関連性の低いコンテンツを増やす、内部リンクの最適化など疎かにします。
この場合、SEO対策の質が下がります。
そうなれば、ページやサイト自体の品質が上がらないので、Googleに評価されづらくなります。
結果、検索順位が上がらないというわけです。
こうした悪い状況を回避する為に、サイトの欠点を調査して上位化に必要な対策をご案内します(無料)。
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