【2026年最新】SEOとは?仕組みや基本の対策、AI検索との関係を初心者にもわかりやすく解説
SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、Googleなどの検索エンジンで特定のWebサイトの上位表示や露出を増やし、検索結果からのユーザーの流入を増やす施策のことです。SEO対策は「SEO」と同じ意味で使われることが多い語句ですが、とくにSEOを目的に行う対策を指します。具体的には、検索ユーザーが求める有益なコンテンツを提供して、そのコンテンツがGoogleに正しく評価されるようにWebサイトを改善する対策です。
SEOを適切に行えば、検索流入の増加が期待できます。一方、SEOを無視すれば、Googleから評価されづらくなります。仕組みを知らないまま運営したサイトは、Googleが内容を理解しづらく、インデックスされなかったり上位に表示されなかったりしがちです。表示される機会が減ればクリックも検索流入も減り、問い合わせや売上の伸びも止まってしまいます。
こうした状況を避けるために、SEOの基本を押さえて、着実に対策を進めましょう。
2026年のいま、AI Overviews(AIによる概要)やAIモードなどのAI検索も広がっていますが、当社は、AI検索への対策はSEOの延長で本質は変わらないと考えています。今回は、SEOの定義や仕組み、基本の対策、AI検索との関係、当ブログ「SEOラボ」の2014年からの実例まで、初心者にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- SEOは検索エンジンとユーザーの両方にサイトを正しく理解してもらう取り組み
- 施策はテクニカルSEO・コンテンツSEO・外部対策の3つに分けて考える
- AI検索への対策はSEOの延長で、Googleも特別な最適化は不要と説明
- SEOラボの2014年からの順位推移を、2026年の下落も含めて公開
おすすめの読者層
- SEOをこれから学ぶ初心者・新任のWeb担当者の方
- 断片的な知識を体系的に整理し直したいサイト運営者の方
- 内製か外注かを判断するために全体像と費用感を知りたい経営者の方
- SEOとは
- SEOの基本的な考え方:Googleの考え方に近づける
- Google検索の仕組み:クロール・インデックス・検索結果の表示
- Googleのアルゴリズムとアップデート
- SEOの施策の全体像:テクニカルSEO・コンテンツSEO・外部対策
- AI検索とSEO:AI Overviews・AIモードが広がっても本質は変わらない
- SEOの始め方:最初にやること
- SEOの効果測定とツール
- ローカルSEO・業種・サイトの種類で変わること
- SEOのメリット・デメリット
- 自分でやるか、依頼するか:SEOの費用の考え方
- SEOでやってはいけないこと
- SEOラボの事例:2014年からの成功と失敗
- SEOのよくある質問
- まとめ:Googleの考え方を理解して、テーマ別の記事で詳しく学ぼう
SEOとは
SEOとは、Search Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の頭文字をとった略称で、日本語では「検索エンジン最適化」です。読み方は「エスイーオー」です。Googleなどの検索エンジンで特定のWebサイトの上位表示や露出を増やして、検索結果からユーザーの流入を増やす施策のことを指します。
Webサイトへの集客チャネルには、検索エンジン・SNS・Web広告・参照サイトなどがあります。このうち、検索エンジンからWebサイトへのアクセス(検索流入)を増やすために行う施策が、SEOです。
Googleも、SEOを、検索エンジンにコンテンツを理解させることで、ユーザーが検索エンジンからサイトを見つけてアクセスすべきかどうかを判断できるようにする取り組みだと説明しています(検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド)。順位を操作する技術ではなく、検索エンジンとユーザーの両方にサイトを正しく理解してもらう取り組みです。
SEO対策とは
SEO対策とは、「SEO」と同じ意味で扱われやすい語句ですが、とくにSEOを目的に行う対策のことです。検索ユーザーが求める有益なコンテンツを提供して、そのコンテンツがGoogleに正しく評価されるようにWebサイトを改善します。
SEOでは、主に内部施策と外部施策を行います。例えば内部施策には、クロールとインデックスの最適化(テクニカルSEO)、検索意図を満たすコンテンツの継続的な作成と提供(コンテンツSEO)、Webページの利便性を示す指標やサイトの安全性の改善(ページエクスペリエンスの最適化)があります。こうした施策の中の具体的な対策が、SEO対策です。
SEO対策がうまくいけば、Googleに正しく評価されやすくなり、オーガニック検索結果(自然検索結果)にインデックスされて上位や目立つ場所に表示されます。そうなれば検索での表示機会(露出)が増えてクリックされやすくなり、検索流入が増えます。結果、Webサイトでのリード獲得が促進されて、売上向上につながります。
ホワイトハットSEOとブラックハットSEO
ホワイトハットSEOは、Googleのガイドラインに沿ってユーザーのためにサイトを改善する手法です。ブラックハットSEOは、例えばリンクの売買や隠しテキストのように、検索順位の操作を目的にGoogleのスパムに関するポリシーに反する手法を指します。
ブラックハットSEOは、ポリシー違反としてページやサイト全体の掲載順位が下がったり、検索結果から除外されたりします。本記事で解説するのはホワイトハットSEOです。両者の違いは「ブラックハットSEOとホワイトハットSEO」で詳しく解説しています。
SEOとマーケティングの関係
大きな視点で見れば、SEOはマーケティングの一部です。もう少し言うと、SEOはSEMの一種(SEM=検索エンジンマーケティング。検索広告とSEOを含みます)であり、Webマーケティングの手法の1つです。このWebマーケティングは、デジタルマーケティングの一部です。
また、コンテンツマーケティングとSEOを組み合わせれば、さらなる売上増加が期待できます。
SEOの目的は売上向上
検索順位を上げること自体は手段であって、SEOの目的は売上向上につなげることです。
検索ユーザーが求める有益なコンテンツを提供して、Googleに正しく評価されるようにサイトを改善すると、検索結果の上位に表示されて流入が増え、露出が増えればサイトの認知も広がります。そうしてご自身の商品やサービスと親和性の高いユーザーを多く呼び込み、商品購入・お問い合わせ・資料ダウンロードなどのコンバージョンにつながりやすい状態を作ります。
ちなみに、SEOラボを始めた動機もここにあります。Web経由のコンバージョンが月20件程度しかなく、売上を積み上げるために検索流入を増やす必要があったからです(詳しくはSEOラボの事例で紹介します)。
SEOの基本的な考え方:Googleの考え方に近づける
検索アルゴリズムは定期的に変わりますが、「ユーザーに役立つ情報を正しく評価して届ける」というGoogleの考え方は基本的に変わりません。なので、個々のテクニックより先に、Googleの考え方(理想像)を押さえて近づけるのが近道です。
Googleの考え方を知る材料として、とくに押さえたいものを挙げます。
- Googleが掲げる10の事実
- Googleの3つの公式ドキュメント(検索の基本事項・SEOスターターガイド・検索品質評価ガイドライン)
- Google検索の仕組み
Googleが掲げる10の事実
「Googleが掲げる10の事実」は、Googleが公開している同社の行動指針です。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツを着なくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
この中でも、SEOではとくに最初の4項目が重要です。かみ砕くと、①はユーザーに役立つコンテンツにする、②はコンテンツの品質を高める、③は目的のコンテンツに早くたどり着けるようにする、④はリンクが集まりやすいコンテンツにする、という考え方になります。
ここから、自サイトのページ間のリンク(内部リンク)や、自サイトと外部サイトの間のリンク(外部リンク)まで考慮して、利便性の高いサイトを運用するという考え方が出てきます。この考え方に近づけることが、SEOの基本です。
Googleの3つの公式ドキュメント
Googleの考え方は、3つの公式ドキュメントにまとまっています。
- Google検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン):技術要件・スパムに関するポリシー・主なベストプラクティスの3部構成。表示されるための最低限の条件と、やってはいけないことが書かれています
- 検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド:Googleが、Google検索での存在感を高めるために勧めている基本のまとめです
- 検索品質評価ガイドライン:検索品質評価者がアルゴリズムの変更を検証するときに使う基準書です。E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)やNeeds Met(需要との一致)の定義があります
これらのドキュメントには、検索エンジンが理解しやすく、ユーザーにとって有用なサイトにするための考え方が書かれています。WebサイトがGoogleの検索結果に表示され、上位に出るために必要なことを知るなら、まずここからです。
ちなみに、検索品質評価ガイドラインは採点表ではありません。Googleは、検索品質評価者はページの掲載順位を制御できず、評価データは直接ランキングには使われないと説明しています(有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成)。自分のコンテンツをE-E-A-Tの観点で自己診断する材料として使います。
有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツ
Googleの自動システムは「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツ」を優先すると、上記の公式ドキュメントにあります。同じページには自己点検の質問が並んでいて、例えば、そのコンテンツを誰が・どのように・なぜ作ったのかを示せるか、独自の情報や分析があるか、といった観点です。
GoogleはE-E-A-T自体はランキングに直接影響する要因ではないとし、その中で最も重要なのは信頼性だと説明しています。E-E-A-Tが優れたコンテンツを特定するための要素の組み合わせをシステムが使っているのであって、「E-E-A-Tスコア」のようなものはありません。健康・お金・安全などに関わるYMYLのトピックでは、この観点がとくに重視されます(E-E-A-T・YMYL)。
もう1つ、同じページには、Googleが優先する文字数という設定は存在しない、とも書かれています。文字数や更新頻度を目標にするのではなく、ユーザーの疑問に答えきることを目標にする。これがユーザーファースト(ユーザーの利便性を最優先に考えること)であり、SEOで一番大切にしたい考え方です。
SEOラボ自身も、文字数と記事数を追った時期に順位を落とし、検索意図のはっきりしない記事を統合・削除してから1ページ目に戻った経験があります(SEOラボの事例)。文字数を目標にしても、ユーザーの役に立たなければ評価は続きませんでした。
Google検索の仕組み:クロール・インデックス・検索結果の表示
Google検索は完全に自動化された検索エンジンで、クロール→インデックス登録→検索結果の表示(配信)の3つのステージで動いています。SEOの対策はすべてこの3つのどこかに働きかけるものなので、仕組みを理解してそれに近づけることがSEOで重要です。
Googleは、ページが検索の基本事項に準拠していても、クロールされてインデックスに登録され、検索結果に表示される保証はないと説明しています(Google 検索の仕組み)。
クロール
インターネット上に公開された新しいページや更新されたページのURLを、Googlebotなどのクローラーが検出(URL検出)し、そのページのテキストや画像、動画といったコンテンツの内容を確認します。この過程がクロールです。
手動で登録されるページはほとんどなく、クローラーがリンクをたどって自動で見つけます。
インデックス登録
クロールで収集した情報を解析して、Googleインデックスという大規模なデータベースに保存する過程が、インデックス(インデックス登録)です。
この解析では、Webページの内容(テキストや画像、動画、タグ、属性など)が処理されます。例えば、ページの重複や正規ページの判断が行われ、正規ページのコンテンツに関するシグナル(ページの言語、コンテンツの配信元の国、ページの使いやすさなど)が収集されます。この情報がGoogleインデックスに保存され、検索結果の候補になります。
検索結果の表示(ランキング)
ユーザーが検索語句を入力すると、Googleインデックスに登録された膨大なWebページと検索アルゴリズム(さまざまな要因とシグナル)を照合して評価し、最も関連性の高い有用な回答をランク付けして返します。これが検索結果の表示(ランキング)です。このとき、ユーザーの位置情報や言語、デバイスといった要素も、関連性の判断に使われます。
この「検索アルゴリズム」は1つではなく、複数のランキングシステムの組み合わせです。Googleはランキングシステムのガイドで、現行のシステムとして、例えば次のようなものを挙げています(カッコ内はGoogleのガイドでの呼び名)。
- BERT・RankBrain:検索クエリやページの文章の意味を理解する仕組み
- PageRank(リンク分析システム):リンクからページの重要性を判断する仕組み
- フレッシュネスアルゴリズム(鮮度システム):最新の情報が求められる検索で、新しいページを表示する仕組み。例えば、公開直後の映画の名前で検索すると、最新のレビューやニュースが上に出やすくなります。いつ調べても答えが同じ検索では、新しさはあまり効きません
- レビューシステム:質の高いレビュー(商品やサービスの評価記事)を評価する仕組み
- SpamBrain(スパム検出システム):スパムを見つける仕組み
評価は基本的にページ単位で行われますが、サイト全体のシグナルもページの理解に使われます。
ちなみに、AI OverviewsやAIモードも同じインデックスを使う検索機能の延長で、表示の条件も基本的に通常の検索と同じだとGoogleは説明しています(詳しくはAI検索とSEOで解説します)。
モバイルファーストインデックス
検索順位の判断は、基本的に、モバイル向けページに書かれたコンテンツの内容がベースになります。Googleは「Google のインデックス登録とランキングでは、スマートフォン エージェントでクロールしたモバイル版のサイト コンテンツを使用します」と説明しており(モバイルファースト インデックスのベスト プラクティス)、これをモバイルファーストインデックス[MFI]と呼びます。
移行の完了は、2023年10月31日のGoogle検索セントラルブログで発表されました(モバイルファースト インデックスが実現)。例えば、デスクトップ版にある画像やテキストがモバイル版に無いと、評価の対象になりません。モバイル版の用意は表示の要件ではありませんが、Googleは非常に強く推奨しています。
Yahoo・Bing・楽天の検索エンジンとの関係
Yahoo! JAPANの検索はGoogleの検索技術を使っているため、YahooとGoogleの検索順位はほぼ同じになります(当社の観測でも同様です)。なので、YahooのSEOは、GoogleのSEOを行えば賄えます。
一方、Bingや楽天市場の検索エンジンは、それぞれ独自の検索アルゴリズムで順位を決めています。この場合、「BingのSEO」や「楽天のSEO」を別に行う必要があります。
Googleのアルゴリズムとアップデート
Googleは検索アルゴリズムを日々調整していて、大きな変更は「コアアップデート」などの名前で告知します。順位が動いたときにまず見るべきは、「何のアップデートが動いたか」と「自分のサイトのどこが評価を変えたか」です。
アップデートの種類
Googleが告知するランキングの更新には、例えば次のような種類があります。
- コアアップデート:年に数回行われるランキングシステム全体の見直しです。特定の違反を狙ったものではないので、違反していないサイトでも順位が動きます
- スパムアップデート:スパム検出システム(SpamBrainなど)の更新です。スパムに関するポリシーに反するサイトが対象になります
- レビューアップデート(旧プロダクトレビューアップデート)やDiscoverアップデートなど、特定の種類のコンテンツや表示面を対象にした更新
「仕組み」と「アップデート」は別のもの
ここで混同しやすいのが、RankBrainやBERTの扱いです。RankBrainやBERTはGoogleが常時使っているランキングシステム(仕組み)であって、「アップデート」ではありません。
一方、パンダアップデートやペンギンアップデート、ヘルプフルコンテンツアップデートは、過去に単独で動いていたシステムの更新です。Googleの同じガイドによると、パンダは2011年に発表されて2015年に、ペンギンは2012年に発表されて2016年に、それぞれコアランキングシステムの一部になりました。ヘルプフルコンテンツシステムも2022年の発表のあと、2024年3月にコアランキングシステムの一部になっています。
いまは「パンダ対策」「ヘルプフルコンテンツ対策」を個別に考えるのではなく、コアアップデートで評価される品質そのものを上げる、と理解しておけば十分です。
2025〜2026年の主なアップデート
Googleは告知したランキングの更新をGoogle検索ステータス ダッシュボードに記録しています。2025年以降の主なものをまとめました(日付は米国太平洋時間。2026年10月4日時点)。
| 名称 | 開始 | 完了 |
|---|---|---|
| 2025年3月 コアアップデート | 2025年3月13日 | 2025年3月27日 |
| 2025年6月 コアアップデート | 2025年6月30日 | 2025年7月17日 |
| 2025年8月 スパムアップデート | 2025年8月26日 | 2025年9月21日 |
| 2025年12月 コアアップデート | 2025年12月11日 | 2025年12月29日 |
| 2026年2月 Discoverアップデート | 2026年2月5日 | 2026年2月27日 |
| 2026年3月 スパムアップデート | 2026年3月24日 | 2026年3月25日 |
| 2026年3月 コアアップデート | 2026年3月27日 | 2026年4月8日 |
| 2026年5月 コアアップデート | 2026年5月21日 | 2026年6月2日 |
| 2026年6月 スパムアップデート | 2026年6月24日 | 2026年6月26日 |
| 2026年8月 スパムアップデート | 2026年8月18日 | 2026年8月21日 |
| 2026年9月 スパムアップデート | 2026年9月24日 | 展開中(2026年10月4日時点で完了の表示なし) |
コアアップデートが年に数回、スパムアップデートがその間に入るリズムです。ダッシュボードには何が変わったかまでは書かれていないので、更新の意図は公式ブログなどで別に確認します。
順位が動いたときの考え方
当社は、アップデートで順位が下がったときは「Googleから低評価を下された」、戻ったときは「Googleに再評価された」と読みます。順位の変動を、自分のサイトに対する評価の増減として受け止めるということです。
コアアップデートは特定のページへの罰ではなく、ランキングシステム全体の見直しです。評価は基本的にページ単位で行われ、サイト全体のシグナルも使われます(Google検索の仕組み)。当社の経験では、下がったページを1本だけ直しても戻らないことが多く、サイト全体の品質を見直してから次のコアアップデートで再評価される、という時間軸で考えています。この点はSEOラボの事例でも触れます。
アルゴリズムが変わっても、AI検索が登場しても、ユーザーに役立つ情報を評価するというGoogleの考え方は変わりません。なので、順位が動いたときに見直すのは小手先の調整ではなく、Googleの考え方に照らしたサイトの品質です。
一方、スパムに関するポリシーに違反したサイトには「手動による対策」(Googleペナルティ)が課されることがあります(SEOでやってはいけないこと)。アップデートの一覧と、下落したときの具体的な対策は「Googleコアアップデートの一覧と対策」でまとめています。
SEOの施策の全体像:テクニカルSEO・コンテンツSEO・外部対策
SEOの施策は、内部施策(テクニカルSEOとコンテンツSEO)と外部施策の3つに分けて考えると全体が見渡せます。どれか1つではなく、3つを組み合わせてGoogleとユーザーの両方に理解されるサイトを作るのがSEOです。
| 分類 | 施策 | やること | 詳しい記事 |
|---|---|---|---|
| 内部施策 | テクニカルSEO | クローラー対策・インデックス対策・ページエクスペリエンス対策 | テクニカルSEO・内部対策 |
| 内部施策 | コンテンツSEO | 検索意図を満たすコンテンツの継続的な作成と提供 | コンテンツSEO・記事品質 |
| 外部施策 | 外部対策 | WebページのPRによる被リンクやサイテーションの獲得促進 | 外部対策・被リンク |
| 横断するテーマ | AI検索 | AI Overviews・AIモードとの関係(本質はSEOと同じ) | AI検索とSEO |
| 横断するテーマ | 効果測定 | Search Console・GA4・順位計測で成果を確かめる | 効果測定・SEOツール |
| 横断するテーマ | ローカル・業種 | 店舗や業種ごとに変わるポイント | ローカルSEO・業種別SEO |
コンテンツSEO(コンテンツ制作)を内部施策に含めるのは、自分のサイトの中で完結する対策だからです。外部施策は、他のサイトやSNSなど自分のサイトの外で評価を獲得する対策を指します。
テクニカルSEO(内部対策)
テクニカルSEOは、Googleがサイトを見つけて(クロール)、正しく理解・保存し(インデックス)、ユーザーが快適に使える状態にする(ページエクスペリエンス)ための技術的な対策です。
クローラー対策
まずは、GooglebotなどのクローラーにWebページの「URLの発見」と「情報(コンテンツ内容)の取得」を促すために、クロールを最適化します。
- URL名を簡潔にする
- リンク階層を浅くする(カテゴリ一覧ページ、タグクラウドによるタグ一覧ページ、トップページやサイドカラムからの新着ページへの導線)
- Search Consoleでサイトマップ(XMLサイトマップ)を送信し、Googleにクロールをリクエストして、Googleへのサイト登録を促す
- ソフト404エラーとリンク切れを無くす
- noindexやnofollowなどのメタタグ(metaタグ)、divタグ・spanタグ・pタグやbrタグ・strongタグやbタグによる太字・emタグ・iframe(インラインフレーム)・空白などを、HTML(HTML Living Standard)の目的に沿ってマークアップする
- 構造化データをマークアップする。FAQのリッチリザルトは2026年5月7日以降、HowToは2023年9月以降Google検索に表示されないので、対象の種類はGoogleの構造化データの一覧で確認する
- robots.txtで不要なページへのクロールを拒否する(とくに大規模サイト)
- 広告や有料プレースメントのリンクには
rel="sponsored"、コメント欄などユーザー作成コンテンツ(UGC)のリンクにはrel="ugc"、それ以外でリンク先と関連付けたくない場合にrel="nofollow"を付ける(Googleの発リンクの属性の説明)
クローラーの動き自体は「クローラーとは」で解説しています。
インデックス対策
次に、ユーザーが探している情報と最も関連性が高いページだとGoogleに伝えるために、インデックスを最適化します。
- タイトルタグを設定する
- メタディスクリプション(meta description)を設定する
- 主題のキーワードと関連語を、見出しや本文に自然に含める(出現率は目標にしない)
- alt属性(代替テキスト)を記述する
- h1タグなどのhタグ(見出しタグ)でページを構造化する
- URLを正規化する。wwwありなしやURL末尾のスラッシュありなしはmeta refreshではなく301リダイレクトで処理し、セパレートURLにはcanonicalタグやalternateタグを付ける
- 重複コンテンツを無くす
- noindexタグで不要なページをインデックスから除外する
ページエクスペリエンス対策
Googleは、ページエクスペリエンスがランキングシステムで重視されることを公式に説明しています。
Google のコア ランキング システムは、優れたページ エクスペリエンスを提供するコンテンツを高く評価するように設計されています。サイト所有者が Google のシステムで高い評価を得るには、ページ エクスペリエンスの限られた要素のみにとらわれないようにすることが必要です。多くの要素について検討し、全般的に優れたページ エクスペリエンスを提供できているかどうかを確認してください。
※引用元:ページ エクスペリエンスと Google 検索結果への影響 | Google 検索セントラル
同じページには、ランキングに使われる単一のページエクスペリエンスのシグナルは無く、コアランキングシステムが複数のシグナルを評価すると書かれています。この中で明確にランキングに使われるとされているのが、Core Web Vitals(コアウェブバイタル)です。
- コアウェブバイタル(LCP・INP・CLS)を改善する(ページの表示速度)。目標値はLCP 2.5秒以内・INP 200ミリ秒未満・CLS 0.1未満で(Core Web Vitals と Google 検索の検索結果)、INPは2024年3月12日にFIDに代わって指標になった
- スマホ対応する(viewportを設定してレスポンシブデザインにし、スマホSEOでモバイルフレンドリーな状態にする)
- インタースティシャル広告を適切に扱う
- SSL化(HTTPS化)して接続を保護する
- 目次をブログ記事に入れる
- パンくずリストを設置する
- カテゴリー分けを整える
- ページネーションやサイト内検索を実装する
ちなみに、Googleは「SEO 上の理由のためだけに満点を取ろうとするのは、有効な時間の使い方とは言えないでしょう」とも書いています。ページエクスペリエンスを最適化するときは、SEOとユーザビリティの関係やSEOとUXの関係も合わせて考えます(ページエクスペリエンスとは)。
各項目の詳しいやり方は「SEO内部対策のチェックリスト」で解説しています(テクニカルSEOとコンテンツSEOの違い)。
コンテンツSEO
コンテンツSEOは、検索ユーザーの意図(検索意図)を満たすコンテンツを継続的に作り、提供する内部施策です。Googleが提供する検索品質評価ガイドラインでは、需要との一致(Needs Met)やE-E-A-Tが定義されています。
現行の検索品質評価ガイドライン(英語・PDF)のNeeds Metの評価では、ユーザーのニーズに焦点を当て、検索結果がユーザーにとってどれだけ役立ち、満足できるかを考えるよう評価者に求めています。
このことから、検索ユーザーのニーズ(検索意図)を満たし、E-E-A-Tの観点で信頼できるコンテンツを作ることが重要です。基本的な考え方で触れたとおり、E-E-A-Tはそれ自体がランキング要因ではありませんが、信頼できるコンテンツを見分けるための観点として機能します。
- キーワードマップでメインキーワードと関連キーワード(ロングテールキーワード)を選び、サイト設計をする
- 検索意図を考慮したWebライティング(SEOライティング)で、検索ニーズに合うページを作る
- ピラーページとクラスターページを内部リンクでつなぐ(トピッククラスター対策)
- 関連性とリンク先の品質を考慮した発リンクで信頼性を明示する
- 必要性を考慮して画像(SEOに効果的な画像)を入れる
- YMYLのジャンルは、とくにE-E-A-Tを考慮してコンテンツを作る
キーワードの選び方からトピッククラスターの組み方までの手順は、SEOの始め方でSEOラボの実例とともに解説します。
ちなみに、生成AIでコンテンツを作ること自体をGoogleは禁止していません。問題にされるのは手段ではなく、「検索ランキングを操作することを目的に」AI生成などの自動化でコンテンツを量産する行為で、これはスパムに関するポリシー違反になります。Googleは、AIや自動化を使った場合にその旨を開示することは有益だとも説明しています(有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成)。生成AIの使い方はAI検索とSEOでも触れます。
コンテンツの品質を上げれば検索での露出が増え、ブランディングも進みます。書き方の実務は「SEOライティングの手順とコツ」で解説しています。
外部対策(被リンク・サイテーション)
外部対策は、自分のサイトの外、つまり他のサイトやSNSでの評判とリンク(被リンク)を獲得していく施策です。Googleは、Webページの重要性を判断するために、他のサイトからの被リンクを基準の1つにしています。
Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。
※引用元:Google が掲げる 10 の事実 – About Google「4. ウェブ上の民主主義は機能する」
では、どうやってリンクを獲得するか。答えは、コンテンツを知ってもらう機会を増やすことです。例えば、OGPを設定したご自身のコンテンツをX(旧Twitter)やFacebookなどのSNSで発信し、プレスリリース・メルマガ・チラシでも知らせます。関心を持った人が外部サイトで言及(サイテーション)したり、参照してリンクを張ったりする機会が増えます。
一方、やってはいけないのがリンクスパムです(例はSEOでやってはいけないこと)。広告やプレスリリースの中のリンクにはrel="sponsored"やrel="nofollow"を付け、「リンクを買う」発想は持たないようにしましょう。
ちなみに、サイトを長く運用していると、海外のリンク集サイトなどからの怪しいリンク(スパムリンク)が増えます。当社の経験では、こうした自然に付いた低品質なリンクで順位が下がったことはほぼ無く(スパムリンクによる悪影響はほぼ無い)、基本的には放置しています。Googleも、リンク否認(Disavow Links)のツールはほとんどのサイトでは使う必要がないとし、人為的なリンクが多数あって手動による対策を受けた(またはそのおそれがある)場合に限って使うよう説明しています(サイトへのリンクを否認する)。
獲得したリンクの状況は、Ahrefsなどの被リンクチェックツールで確認できます。DRやDAといったページランクの代替指標はツール各社の推定値なので、競合と比べた獲得量の目安として使います(サイテーションと被リンクの違い)。外部対策の考え方と方法は「SEO外部対策の重要性と施策」でまとめています。
AI検索とSEO:AI Overviews・AIモードが広がっても本質は変わらない
結論から言うと、AI検索への対策はSEOの延長であり、やるべきことの本質は変わりません。これは当社の立場であると同時に、Googleの公式見解とも一致しています。この章では、AI検索の現状と、Googleが必要・不要と明言していることを整理します。
AIを活用したGoogle検索の進化
2024年5月に米国で公開された「AI Overviews」は、検索クエリに対して生成AIが情報の概要(要約)を作り、検索結果の上部に表示する機能です。2024年8月16日には日本を含む6か国での提供開始が発表され、日本では「AIによる概要」と表示されています(AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法)。
さらに2025年5月20日には、AIが会話形式で回答する「AIモード(AI Mode)」が米国で一般公開されました(AI Mode in Google Search: Updates from Google I/O 2025)。日本語では2025年9月9日から順次提供が始まっています(Google Japan Blog)。日本の検索結果にも、すでにAI OverviewsとAIモードの両方が入っています。
GoogleはAI検索に特別な最適化は不要と明言している
Googleは公式ドキュメント「AI 機能とウェブサイト」で、AI OverviewsやAIモードにコンテンツが表示されるために、別途特別な最適化を行う必要はない、と説明しています。表示の条件は、Googleにインデックス登録されていること、通常の検索でスニペットを表示できること、検索の技術要件を満たすこと。つまり、通常のSEOと同じです。
もう1つ、Search Consoleの「検索の生成 AI 設定」で、サイトを除外していないことも条件です。この設定は2026年8月31日から世界中のサイトに提供されていて、AI Overviews・AIモード・Discoverの生成AI機能にサイトを含めるか除外するかを選べます。初期設定は「含める」なので、変更していなければ対応は不要です。ちなみに、除外しても通常の検索の順位には影響しないと説明されています。
2026年5月15日に公開された「Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する」では、AEO(回答エンジン最適化)やGEO(生成エンジン最適化)と呼ばれる取り組みについて、「Google 検索の観点から見ると、生成 AI 検索向けに最適化することは、検索エクスペリエンス向けに最適化することであるため、SEO であることに変わりはありません」と明記しています。「生成 AI 検索でも引き続き SEO は有効ですか?」という問いには、「手短に言えば、有効です」と答えています。
同じガイドでGoogleが不要としているものは、次のとおりです。
- llms.txtなどのAI向けファイルやマークダウンを新たに作ること。Google検索は使わず無視するので、表示やランキングに影響しません(他サービス向けに置くことは問題ありません)
- 生成AI検索のための特別な構造化データ(リッチリザルトのためにSEOの一部として使うことは引き続き推奨されています)
- コンテンツの「チャンク化」や、AIシステム向けの書き換え。チャンク化とは、AIに引用されやすくする目的で、記事を短いかたまりに細かく分け、それぞれが単独で意味の通る文章になるように書き直すことです。GEOやLLMOの施策として紹介されることがあります
- 理想的なページの長さを探すこと(Googleは、理想的なページ長というものはないと書いています)
- 順位を約束したり、Google内部の指標を使うと主張するサードパーティツール。Googleは、こうしたツールは内部のランキングやAIシステムにアクセスできないと注意喚起しています
一方、Googleが重視するとしているのは、独自性のあるコンテンツ、クロール・インデックス・ページエクスペリエンスを含む明確な技術構造、ローカルやECではGoogleビジネスプロフィールやMerchant Centerの情報、Search Consoleでのモニタリングです。どれも本記事で解説しているSEOそのものです。
当社の立場:AI検索対策はSEOの延長
当社は、GEOやLLMO(大規模言語モデル最適化)といった言葉で呼ばれる取り組みを、SEOとは別の新しい概念だとは考えていません。Googleの検索結果に出るAIの回答は、同じインデックスにある同じページから作られます。つまり、ユーザーの疑問に独自の情報で答えきるページを作り、Googleに正しく理解させる、という本質はそのままというわけです。
ただし、Googleの公式見解はGoogle検索についてのもので、ChatGPTなど他社のAIサービスは別の仕組みで動いています。SEOラボでGEOやLLMOを個別の記事で扱っているのは、他社AIも含めて「AIに引用される」切り口で整理するためで、やること自体はSEOと重なります。詳しくは「LLMOとは?SEOとの違いや対策」と「GEOとは」をご覧ください。
生成AIでコンテンツを作るときの注意
生成AIを使ったコンテンツ作成は、すでに広く行われています。Ahrefsは2025年4月に新規公開された90万件のウェブページを分析し、74.2%にAI生成コンテンツが含まれていたと報告しています。
同じ記事では、Ahrefsが879人のコンテンツマーケターに行ったアンケートで、87%がコンテンツの作成または作成の補助にAIを使い、13%は使っていないと答えたこと、最も一般的なAI生成コンテンツはブログ記事だったことも書かれています(出典:新規ウェブページの 74% に AI 生成コンテンツ。90 万件を大調査で明らかに)。生成AIでブログ記事などを作ること(ChatGPTプロンプトによるSEO記事作成)は、急速に標準になりつつあります。
この場合、注意点は2つあります。1つは、コンテンツSEOで触れたとおり、ランキング操作を目的にAIでページを量産すると「大量生成されたコンテンツの不正使用」としてスパムに関するポリシー違反になることです。AI検索のファンアウトクエリ(AIが内部で発行する複数の検索)を狙って大量にページを作る行為も、同じ違反になりうるとGoogleは書いています。
もう1つは、AIが書いた内容をそのまま出すと、独自性も信頼性も足りないことです。例えば、ご自身のデータや経験を足し、事実を確認し、誰が責任を持つかを示す。この手間を省かないことが、生成AI時代のコンテンツSEOの要点です(AIでSEO対策できる?メリット・デメリット)。
Search Consoleで生成AIでの表示を確認できる
GoogleはSearch Consoleの「検索の生成AIのパフォーマンスレポート」を2026年6月3日に発表し、8月31日付で全世界のすべてのウェブサイトに提供しました(Search Console に検索の生成 AI のパフォーマンス レポートを導入)。AI Overviews・AIモード・Discoverの生成AI機能での表示回数、ページ、国、デバイスを確認でき、数値は従来の検索パフォーマンスレポートの合計にも含まれます。
AI検索とSEOの関係は「AI検索とSEO(LLMO・GEO)の考え方」でさらに詳しく解説しています。
SEOの始め方:最初にやること
SEOは、①計測の準備→②キーワード選定→③検索意図に合うページ→④タイトルとディスクリプション→⑤トピッククラスターと内部リンク→⑥信頼性の明示→⑦表示速度とスマホ対応→⑧知ってもらう→⑨計測して直す、の順で進めるのがおすすめです。SEOの施策の全体像で分類した施策を、初心者が手を付ける順に並べ直し、各手順に【コンテンツSEO】【テクニカルSEO】【外部施策】の区分を付けました。
Search ConsoleとGA4を導入する【計測】
Google Search Console(サーチコンソール)とGoogleアナリティクス(GA4)は、対策を始める前に入れておかないと、前後を比べられません。見る指標と使い方は効果測定とツールで解説します。
ターゲットキーワードを決める【コンテンツSEO】
例えば、当ブログ「SEOラボ」のようにSEOをテーマにしたサイトを運営するとします。この場合、キーワードプランナーやキーワードファインダー、ラッコキーワード、サジェスト機能、他の人はこちらも検索、Googleトレンドなどを使って、SEOの関連キーワードを洗い出します。その中から検索数(検索ボリューム)のあるキーワードだけを拾い、ターゲットキーワードを1つ選びましょう(1ページで狙う主なキーワードは1つにします)。
検索数の目安は、当社の無料ツールaramakijake.jpで調べられます。キーワードを入れると月間の推定検索数が出るので、候補の大小を比べるのに使います。候補が多いサイトや、関連キーワードを体系的に洗い出したい場合は、キーワードファインダー(当社のキーワード調査ツール)のようなツールを使うと、関連キーワードの調査や分類ができます。選び方の詳しい手順は「SEOキーワード選定のやり方」にまとめています。
検索意図に合うページを作る【コンテンツSEO】
ターゲットキーワードが「SEO」だとします。この場合、「SEO」で検索して表示される競合上位サイト(10位以内)のタイトルとコンテンツ内容の傾向を確認します。実際に確認すると、「SEOの基本や初心者向けの対策」を扱うページが多く、内容はおおむね次の傾向でした。
- SEOの意味、メリットやデメリット、検索順位が決まる仕組み
- SEO対策を始める前に準備すること
- 初心者でもできる重要な対策
- SEOで避けたいこと
SEOラボでも、新しい記事を書く前にこの手順で上位ページの傾向を調べていて、本記事の章立ても同じやり方で決めました。
こうした傾向を自分のコンテンツに盛り込めば、検索ユーザーの求める情報(検索意図)を満たしたページになります。ただし、競合と同じ項目を並べるだけでは選ばれないので、ご自身のデータや経験(本記事ならSEOラボの事例)を加えて、他に無いページにしましょう。
タイトルとメタディスクリプションを設定する【テクニカルSEO(インデックス対策)】
ページができたら、タイトルタグを設定します。例えば、ターゲットキーワードが「SEO」なら、競合上位サイトのタイトルを確認し、「SEO」に加えて傾向として多い「初心者」「対策」「仕組み」といった語を含めます。このとき、SEOとキーワード数の関係を考慮し、キーワードはできるだけ前方に置きます。長さは、検索結果で省略されにくい長さ(全角30〜40字程度を目安に)に収めます。
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<title>SEOとは?仕組みと基本の対策を初心者向けに解説|SEOラボ</title> |
そうすれば、検索クエリとの関連性が高まり、検索結果で重要な語が省略されずに表示されるので、クリック率の向上につながります。ちなみに、タイトルと合わせてメタディスクリプションも設定しておきましょう。さらにクリック率を高めやすくなります。付け方のコツは「SEOに強いtitleタグの付け方」をご覧ください。
トピッククラスターと内部リンクを組む【コンテンツSEO】
1ページ作って終わりではなく、関連するページをまとまり(トピッククラスター)として育てます。例えば、「SEO」のサジェストに「タイトルタグ」が出るので、SEOとタイトルタグには関連性があります。関連性があれば内部リンクする価値が高まります。この場合、「SEO」のページ(ピラーページ)と「タイトルタグ」のページ(クラスターページ)をそれぞれ作り、相互リンクします。リンクするときは、前後の文脈に馴染ませ、リンク先のキーワードを含めたアンカーテキストにします。
クラスターページを増やすたびに、ピラーページと相互リンクしましょう。そうすれば特定のトピックの情報が網羅でき、専門性が明示できます。結果、Googleに評価されやすくなります。SEOラボが2022年に「SEO」「SEO対策」で1位に戻ったときに注力していたのも、検索意図対策とトピッククラスター対策でした(SEOラボの事例)。
コンテンツの信頼性を明示する【コンテンツSEO】
例えば、「SEOの基本」をテーマにGoogleの考え方を書くとします。この場合、自分の知識で書くと同時に、Googleの考え方が書かれた公式サイトへの引用リンクを付けます。引用や明記の対象は、次のようなものです。
- 企業の公式サイトや公共機関のサイト、誰もが知っている有名なサイトや人物が言及している情報
- 具体的に調査した独自のデータや外部のデータ
- サイトの運営情報(会社概要)、著者や監修者の情報
これらを示せば情報の信頼性が増し、ユーザーが安心して読めます。一方、引用リンクがリンク切れで404 not foundになっていると、ユーザーもクローラーも引用先を確認できず、信頼性を示せません。公開後も定期的に確認しましょう。信頼性を重視する考え方は、基本的な考え方で触れたE-E-A-Tにもつながります。
表示速度とスマホ対応を確認する【テクニカルSEO(ページエクスペリエンス対策)】
コアウェブバイタルは、Search Consoleの「ウェブに関する主な指標」レポートで、「不良」「改善が必要」「良好」のURL数を確認できます。
※2021年7月時点の画面です
例えば、「不良」や「改善が必要」のURLがあれば、そのURLをPageSpeed Insightsで分析します。LCP・INP・CLSの数値やパフォーマンスのスコアが低ければ、表示される改善案に沿って対策します。
スマホ対応は、Chromeのデベロッパーツールに入っているLighthouseやPageSpeed Insightsのモバイル表示で確認します。以前あったモバイルフレンドリーテストは、2023年12月にGoogleのドキュメントから記載が削除されています(Google検索セントラルの変更履歴)。指摘された項目を直し、再チェックで確認する、を繰り返しましょう。詳しくは「スマホSEO対策」をご覧ください。
コンテンツを知ってもらう【外部施策】
ページを公開したら、待つだけでなく宣伝しましょう。OGPを設定したうえでSNS・プレスリリース・メルマガ・チラシでPRすれば、サイテーションや被リンクを獲得する機会が増えます(外部対策)。あらかじめAhrefsなどでDRやDAを見ておくと、競合と比べた獲得量の目安になります。
計測して直す【計測】
Googleは、変更の効果が出るまでの期間について、数時間かかる変更もあれば数か月かかる変更もあるとし、一般的には数週間待ってからGoogle検索の検索結果に良い影響があったかどうか確認することを勧めています。変更すれば必ず目に見える変化が出るわけではない、とも書かれています(SEO スターター ガイド)。
なので、公開直後に判断せず、数週間おきにSearch Consoleの表示回数・クリック数・平均掲載順位を見て、検索意図とのズレがあれば書き足し、クリック率が低ければタイトルを付け直す、という回し方で改善しましょう。日々の順位を追うなら、当社の検索順位チェックツールBULLのように毎日自動で記録するツールを使うと、変動とアップデートの時期を照らし合わせやすくなります。
SEOの効果測定とツール
SEOの効果(検索順位の上昇・下落、検索流入の増加・減少)は、Google Search ConsoleとGoogleアナリティクス(GA4)の2つで測るのが基本です。SEOツールには、SEOチェキなどの診断ツール、当社のSEO検索順位チェッカー(無料)などの検索順位チェックツール、SEO META in 1 CLICKなどのChrome拡張機能、ヒートマップ、Similarwebのような競合調査ツールと数多くありますが、まずは基本的なアクセス解析ができるこの2つを導入しましょう。
Google Search Console
Google Search Console(サーチコンソール)はGoogleの無料のツールで、Google検索結果でのサイトの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つと説明されています(Search Console ヘルプ)。
GoogleアカウントでSearch Consoleにログインしてサイトを登録すると、自分のサイトに流入した検索クエリ、検索での表示回数、平均掲載順位、クリック率などの検索キーワードのデータが見られます。例えば、検索クエリを見ることで、GAでは(not provided)と表示されて分からない検索語句が明確になります。
ページのインデックス状況(検索結果に出ているかどうか)やコアウェブバイタル、HTTPSの状態も確認でき、サイトに問題があればアラートが届きます。AI検索とSEOで触れた生成AIのパフォーマンスレポートも、ここにあります。
見るときのコツは、数字を眺めるのではなく、次に何を直すかを決めることです。例えば、表示回数が多いのにクリック率が低いクエリはタイトルを見直す、順位が10位台で止まっているページは検索意図とのズレを疑う、という使い方です。使い方は「Googleサーチコンソールの使い方」で解説しています。
Googleアナリティクス(GA4)
Googleアナリティクスは、Webサイトのアクセス状況がわかるGoogleのアクセス解析ツールで、現行バージョンはGA4(Googleアナリティクス4プロパティ)です。アナリティクスにログインすると、自然検索だけでなく、他のWebサイトやSNS、有料検索(Paid Search)、メルマガなどあらゆるチャネルからの流入を分析できます。
各チャネルや全体のユーザー数、セッション数、表示回数(PV)、エンゲージメント、参照元といったデータも確認できます。以前のアナリティクス(UA)の直帰率や滞在時間に当たる指標は、GA4ではエンゲージメント率や平均エンゲージメント時間などで見ます。例えば、SEOのリファラー分析で参照元のサイト(被リンク元)の状況がわかり、SEOのUU分析やSEOのPV分析で、検索ユーザーを含めたユーザー数と閲覧回数の増減がわかります。
Search Consoleが「検索結果の中で何が起きたか」を見るツールなら、GA4は「サイトに来たあと何が起きたか(コンバージョンにつながったか)」を見るツールです。両方そろって、最初に述べたSEOの目的(売上)まで測れます(GA4とは?UAとの違いや導入方法)。
順位計測とその他のツール
Search Consoleの平均掲載順位は日々の細かな変動を見るには粗いので、特定のキーワードの順位を毎日追いたい場合は検索順位チェックツールを使います。BULLは、登録したキーワードの順位を毎日自動で記録するツールです。例えば、順位が動いた日とアップデートの日付を照らし合わせると、原因の見当が付けやすくなります。無料で単発に調べるなら、無料SEOツールにある順位チェッカーでも確認できます。
対策別のツールの選び方は「SEOツールの種類と選び方」で、効果測定の考え方は「SEOの効果を測定する方法」でまとめています。
ローカルSEO・業種・サイトの種類で変わること
SEOの基本は共通ですが、店舗の集客や特定の業種、ECサイトのような種類では、基本に加えて考えるポイントがあります。
ローカルSEO(店舗の集客)
Googleは、ローカル検索結果(「地域名+キーワード」で検索したときのGoogle検索やGoogleマップの結果)は、主に関連性・距離・知名度に基づいて表示されると説明しています。関連性は検索語句とビジネスプロフィールが合う度合い、距離は検索している人から拠点までの距離、知名度はビジネスがどれだけ広く知られているかで、ビジネスにリンクしているWebサイトの数やクチコミの数も関係します(Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント)。
例えば、Googleビジネスプロフィールに店舗情報を登録し、店舗の公式サイトも持っているとします。公式サイトの各ページを検索意図を考慮して作れば、ウェブ検索の順位が上がりやすくなります。Googleは、ビジネスにリンクしているWebサイトの数やクチコミの数が知名度に影響すると説明しているので、公式サイトが評価されて言及やリンクが増えれば、ローカル検索の知名度にもつながると当社は考えています。
当社は、通常のSEOがMEOなどのローカルSEOの土台にもなると考えています。ただし「距離」は検索する人の位置で決まり、こちらでは動かせません。なので店舗では、ビジネスプロフィールの情報を正確に保ち、クチコミに返信し、サイト側で地域と業種のキーワードに対応するページを作る、という組み合わせになります。詳しくは「ローカルSEOとは?MEOとの違いや対策」で解説しています。
ECサイト・ランディングページ
検索流入を増やすときは、サイトやページの種類も考慮します。例えば、ECサイトは商品ページ・カテゴリページの作り方が中心のECサイトのSEO対策、1ページで成約を狙うランディングページはLPのSEO、と押さえるポイントが変わります。
業種別のSEO
業種によっても、やることの優先順位が変わります。例えば、整体院やパーソナルジム、美容のような店舗型の業種では、地域名と業種を組み合わせたキーワードと、Googleビジネスプロフィールを使った地図検索への対応が先です。弁護士や社労士などの士業では、事例紹介や専門家による監修記事で信頼性と権威性を示すことが重要になります。
医療や健康の分野は情報の正確性が厳しく見られるため、根拠のある情報発信を徹底します。住まい(リフォーム会社・建設業・電気工事・害虫駆除など)や教育・人材業界の業種では、受注の入口になるページの単位や、業種ごとの法律で書ける表現が変わります。
士業・医療・美容・住まい・教育など27業種について、法律・入口ページ・口コミの違いを比較した「業種別SEO対策ガイド」も用意しています。自分の業種に当たるものから確認しましょう。
SEOのメリット・デメリット
SEOのメリットは、検索流入が増える・ブランディングできる・資産になる・広告費を抑制できる・ローカルSEOにもなることです。ローカルSEOにもなることはローカルSEOの節で解説したので、ここではほかのメリットを順に見ます。一方で、効果が出るまで時間がかかる、失敗する可能性がある、というデメリットもあります。両方を知ったうえで取り組みます。
検索流入が増える
ユーザーの検索意図を盛り込んでコンテンツを作り、そうしたコンテンツを増やしてサイトの品質を高めます。そうすればGoogleに評価されて、キーワードの検索順位が上がったり、より多くのキーワードでインデックスされて検索結果での露出が増えます。強調スニペットに表示されてクリック率が上がったり、Google Discoverに掲載されやすくなることもあります。結果、オーガニック検索からの流入が増えます。
検索流入が増えれば、ホームページ集客やブログ集客が加速します。SEO集客で呼び込んだ見込みユーザーを、LPOで整えたランディングページへ誘導すればコンバージョン率[CVR]が高まり、SEOのコンバージョンにつながって売上向上が期待できます。
ブランディングできる
当ブログ「SEOラボ」は、株式会社ディーボ(当社)のオウンドメディアです。このオウンドメディアのSEO対策をすると、検索での露出が増え、検索結果でサイト名がユーザーの目に触れる機会が増えます。実際にページを読んだ人が増えれば、指名検索(サイト名や会社名での検索)も増え、サイト自体の認知度が上がります。
ちなみに、サブドメインやサブディレクトリの使い分け、海外展開を視野に入れた海外SEO、YouTubeなどを活用した動画SEOで、検索での露出をさらに広げることもできます。
資産になる
良質なコンテンツを地道に増やし、品質の高いWebサイトを運営して保守管理を続ければ、そのサイトは手元に残り続けます。一生の財産になります。
ちなみに、ブログ作成サービスの中でもSEOに有利なCMSの1つであるWordPressでSEO対策をする場合は、不具合に備えてサイト全体のバックアップを取っておきましょう。万一データが消えても、コンテンツが手元に残り資産として確保できます。
広告費を抑制できる
サイトへの流入を増やすためにGoogle広告やYahoo!広告でリスティング広告やディスプレイ広告を出すと、定期的に料金が発生します。一方、SEO資格の学習などでSEOの知識を蓄え、自分の管理するサイトに自分でSEO対策をすれば、特定のサービスに定期的に料金を払うことはありません。
ちなみに、リスティング広告は費用がかかりますが有効な施策です。余剰資金があれば、SEOとリスティング広告をうまく併用して、コストパフォーマンスの高い集客を目指しましょう。Googleは「Google で広告を掲載しても、検索結果でのサイトの表示状況には影響しません」と説明しています(SEO 業者の利用を検討する)。
効果が出るまで時間がかかる
一方、デメリットもあります。新しくドメインを取得した新規サイト(ドメイン年齢の低いサイト)を公開したり、既存サイトで新しいページやSEOリライトした記事を公開したりすると、クローラーがそれらを認識して評価するまで時間を要します。SEOの効果がすぐに出ないのは、このためです。SSL化(HTTPS化)のSEO効果やURLのSEO効果、SNSによるSEO効果も、現れるまで時間がかかります。
Googleは、変更の効果が出る期間について、数時間かかる変更もあれば数か月かかる変更もあるとし、数週間待ってから確認することを勧めています(SEOの始め方)。「〇か月で必ず上がる」といった期間の目安は、Googleの現行のドキュメントにはありません。ちなみに、当社は、直帰率や離脱率そのものが順位を決める要因だとは考えていません。時間のかかり方と、その間に何をするかは「SEOの効果が出るまでの期間」で解説しています。
失敗する可能性がある
SEOは、やれば必ず成功するものではありません。Webページの文章作成やHTMLコーディング、サイトリニューアル時のSEOを疎かにすると、次のような失敗が起きます。
- ユーザー目線を無視して、SEOに強いブログの書き方やSEO記事の書き方を怠る。更新頻度だけを重視して極端に内容の少ない記事を書いたり、SEOと文字数の相関を気にしすぎて共起語を不必要に詰め込んだ記事を書いたりする
- クローラビリティを軽視して、SEOに効果的なHTMLの書き方を怠る(タグのスペルミス、マークアップの位置の間違い)
- ユーザーやクローラーを考慮せずに旧サイトをリニューアルして公開する
そうしたページやサイトは、検索意図がズレたりクローラビリティが下がったりして品質が落ちます。結果、Googleから評価されづらくなり、コアアップデートなどのタイミングで検索順位が下がったり、検索流入が減ったりします。スパムに関するポリシーに違反すれば、Googleペナルティ(SEOペナルティ)を受けて失敗につながります(SEOでやってはいけないこと)。
失敗を減らす手段として、当社のSEO相談ができるツールを使う、SEO対策・コンサルティング会社(SEO業者)に依頼する、という選択もあります。ただし依頼には費用がかかるので、自分でやるか依頼するかは次の章で整理します。
自分でやるか、依頼するか:SEOの費用の考え方
SEOは、自分でできます。ただし知識が乏しいまま進めると、検索エンジンの仕組みがわからず品質の低いサイトになり、評価されません。なので、基本はご自身で押さえたうえで、足りない部分だけ外部の力を借りる、という順番がおすすめです。
自分でできること・依頼を検討すること
例えば、SEOの始め方で挙げた手順のうち、Search ConsoleとGA4の導入、キーワード選定、記事の作成、タイトルの設定、内部リンクの整理は、社内の担当者が時間を確保できれば進められます。商品やお客様を一番よく知っているのはご自身なので、コンテンツの独自性という点では、むしろご自身で書くほうが有利です。
一方、依頼を検討したほうがよいのは、サイト全体の技術的な監査、大規模サイトのサイト設計、順位が落ちたときの原因の切り分け、人手がなく記事制作が止まっている、といった場面です。費用対効果を高めるためにも、インハウスSEOの精度を上げながら、必要な部分を外注する形が現実的です。SEOコンサルティングとは何か・依頼の流れを押さえておくと、外注すべきか社内で対応すべきかを判断しやすくなります。
SEOの費用の目安
SEOの費用は、サービス内容と範囲によって大きく変わります。SEOコンサルティング(月額固定型)の目安を、「SEOコンサルティングの費用相場」の早見表から抜き出すと次のとおりです。
| 月額の目安 | 主な提供者 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 〜10万円 | 個人・小規模 | 定例の打ち合わせとアドバイス。実行は依頼者側 |
| 10万〜30万円 | 中小SEO会社 | キーワード戦略、内部の改善指示、構成案、月次の検証 |
| 30万〜50万円 | 中堅〜大手 | 詳細なテクニカル監査、制作の実行支援 |
| 50万円〜 | 大手・専門 | 大規模サイトの戦略と実行 |
例えば、月額固定型のほかに、成果報酬型(対象キーワードが限られ、手法の確認が必要)、スポット型(数十万〜数百万円)があります。初期費用が月額と同程度から数倍かかることもあるので、比べるときは月額ではなく契約期間全体の総額で見ましょう。記事制作は「記事1本あたり数万円」のような従量課金が中心です。自分でやる場合の費用は、ツール費と担当者の人件費になります。
サイトの規模が大きいほど作業量が増えて料金も上がりやすく、コンサルティングはサイト設計まで含むことがあるので作業量が多くなりがちです。費用の決まり方と見積もりの見方は「SEO対策の費用」で解説しています。
業者を選ぶときの注意
Googleは「SEO 業者の利用を検討する」というページで、業者選びの注意点を公開しています。例えば、「変更を行うことで、検索結果の最初のページに必ず表示されるようになります」と言う業者は避けること、Googleとの「特別な関係」や「優先登録」を宣伝する業者に注意すること、Googleは検索順位に関して金銭を受け取らないこと、です。面談では、過去の作業の実例、Google検索の基本事項への準拠、期待される結果とその時期、成果の測り方、連絡体制を確認するよう勧めています。
Search Consoleのデータを業者と共有するときは、最初は読み取り権限だけにしましょう。欺くようなコンテンツを業者が作った場合、サイトがインデックスから削除されることもあり、その責任は依頼者に残ります。順位や期間を保証する会社は、この公式の注意に照らして慎重に見る必要があります。選び方の詳細は「SEOコンサルティングの費用相場と失敗しない選び方」でまとめています。
SEOでやってはいけないこと
SEOでやってはいけないことは、Google検索の基本事項の「スパムに関するポリシー」に違反することです。違反すると、ページまたはサイト全体の掲載順位が下がったり、Google検索から完全に除外されたりします。
スパムに関するポリシーの主な項目
スパムに関するポリシーには、例えば次のような行為が定義されています(SEOスパム)。
- リンクスパム:ランキング目的のリンクの売買、過剰な相互リンク、自動生成のリンク、ランキングのクレジットを渡す広告・記事広告・プレスリリースのリンクなど
- 無断複製されたコンテンツ(スクレイピング)
- 隠しテキストや隠しリンク
- キーワードの乱用:キーワードや数字の詰め込み、同じ語句の不自然な繰り返し、地域名の羅列など
- 大量生成されたコンテンツの不正使用(コンテンツの量産):検索ランキングの操作を主な目的に大量のページを作ること(生成AIで価値を足さずに量産する行為が例示されています)
- 期限切れドメインの不正使用(中古ドメインの悪用):政府機関や学校などが以前使っていたドメインを買い取り、無関係なコンテンツを載せる行為
- サイトの評判の不正使用(いわゆるパラサイトSEO):ホストサイトの評価を利用する目的でサードパーティのコンテンツを公開する行為。サードパーティのコンテンツを使うこと自体は違反ではありません
- クローキング、不正なリダイレクト、誘導ページ、機械生成トラフィック、内容の薄いアフィリエイトサイト
- 悪意のある行為:2026年4月には「戻る」ボタンのハイジャックが追加されました
このポリシーは、AI Overviewsなどの生成AIの回答を含むGoogle検索全体に適用されると、2026年5月に明記されています。AI検索だからといって、抜け道があるわけではありません。
違反すると手動による対策を受ける
これらの行為を行ったサイトには、Googleが手動による対策(いわゆるGoogleペナルティ)を課すことがあります。検索順位が上がらない、下落する、Google検索結果からインデックス削除される(インデックスされない)、といった状態になります。手動による対策はSearch Consoleで確認できるので、心当たりがなくても定期的に確認しましょう。
盗用されたときと中古ドメイン
ちなみに、自分のサイトのコンテンツが盗用されることがあります。盗用したサイトはスパムに関するポリシー違反でインデックス削除の対象になりえますが、当社の経験では、盗用した側のドメインのSEO評価(ドメインパワー)が強いと、コピーされた側の評価が下がるように見えるケースもあります。これは不当な評価なので、この場合はDMCA(Googleの著作権侵害による削除の申し立て)を検討します。
また、中古ドメインでサイトを運用する場合は、前の所有者のペナルティや、上記の「期限切れドメインの不正使用」と見なされる使い方に注意が必要です。
SEOラボの事例:2014年からの成功と失敗
SEOを実践しても、必ず成功するわけではありません。とくに初心者であれば、成果が出るまでに数多くの失敗を繰り返すことになります。この失敗を具体的に分析して改善することが、SEOの成功率を高めます。ここでは、当ブログ「SEOラボ」が2014年から行ってきた対策と、メインキーワード「SEO対策」「SEO」の順位推移を、失敗も含めて公開します。
SEOラボでSEOを始めたきっかけ
SEOラボを立ち上げる前、社内でのWeb経由のコンバージョンは、当社の無料ツールサイトとコーポレートサイト(devo.jp)経由で合計「20件/月」程度でした。これでは売上がなかなか積み上がらないので、2014年6月に、当社のサービスと親和性の高いSEO専門のブログサイト「SEOラボ」を立ち上げました。
このSEOラボを軸に、検索エンジン経由を中心としたWebからのコンバージョンを増やすという目的を掲げたことが、本格的にSEOを始めたきっかけです。
SEOラボで実施したSEO対策と順位の推移(2014年〜2023年)
これまでの対策の内容を、期間とメインキーワードの検索順位の推移とともに表にまとめました。
| SEO対策の期間 | 主なSEO対策の内容 | メインキーワードの順位推移 |
|---|---|---|
| 2014年6月〜2017年4月20日 | コンテンツ対策(少ない文字数で記事数の多さ重視) 外部対策(被リンク対策重視) | 圏外→1位→2位 |
| 2017年4月21日〜2019年4月26日 | 内部対策(関連性を無視して内部リンク構築重視) コンテンツ対策(文字数の多さと記事数の多さ重視) | 2位→圏外→1位 |
| 2019年4月27日〜2020年7月15日 | 上と同じ | 1位→2位 |
| 2020年7月16日〜2021年11月19日 | キーワード選定(メインキーワードに関連するキーワード選び重視) 内部対策(関連性のある内部リンク構築重視) コンテンツ対策(検索意図と需要の無い記事の統合・削除重視) | 2位→19位→9位 |
| 2021年11月19日〜2023年3月 | 上と同じ 加えて、検索意図対策・トピッククラスター対策・内部リンク対策・クローリング対策・レンダリング対策 | 9位→1位 |
まず、SEOラボを立ち上げた2014年6月から2017年4月20日まで、少ない文字数で記事数を増やし、被リンク対策を重視しました。SEO記事数の合計が1000程度まで増え(SEO記事数)、メインキーワードの記事の被リンクドメイン数も増えた2017年4月20日に、「SEO対策」で1位を獲得しました。なお、順位を上げる目的で人為的にリンクを集める行為は、今のGoogleのスパムに関するポリシーではリンクスパムにあたります。現在のSEOラボでは、こうした行為は行っていません。
当社の計測による「SEO対策」のGoogle順位の推移(〜2017年4月20日)
その後、2017年4月21日に2位へ下がって以降、度重なるGoogleのアップデートで順位が徐々に下落し、100位圏外になりました。つまり、Googleから低評価を下されたというわけです。なので対策の内容を改め、内部リンクを増やし、当社の文字数カウントツールで競合上位の文字数を調べて文字数の多さを重視し、競合上位のインデックス数を調べて記事数の多さも重視しました。結果、Googleに再評価されて、2019年4月26日に「SEO対策」で1位に返り咲きました。
当社の計測による「SEO対策」のGoogle順位の推移(2017年4月21日〜2019年4月26日)
その後は「SEO対策」だけでなく「SEO」でも1位をキープできたので、2019年4月27日から2020年7月15日までは同じ対策を続けました。このときの読みは次のツイートのとおりで、該当ページとSEOトピック全体の評価で1位を維持できているが、競合のページのほうが評価されれば落ちる、という見立てでした。
ちなみに、SEOラボのKW「SEO/SEO対策」は依然1位
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) March 3, 2020
・KWに該当するページが高評価を得てる
・SEOトピックで一定の評価を得てる
これらにより、KW「SEO/SEO対策」で1位が維持できてると考えられる
だが、特定の競合のページの方が評価されれば、1位から陥落する#Googleアップデート #Google変動 #SEO pic.twitter.com/3Xxa0CRUEE
2020年7月16日に「SEO対策」が1位から2位に下がり、その後は右肩下がりに推移しました。再び、Googleから低評価を下されたというわけです。そこで対策をまた改め、メインキーワードに関連するキーワードの選定、関連性のある内部リンクの構築、ユーザーの検索意図、需要の無い記事の統合・削除を重視しました。
文字数と記事数を追った時期に作った、検索意図のはっきりしない記事を整理したのがこのときです。結果、Googleに再評価されて、2021年11月19日に「SEO対策」で8位、「SEO」で9位と、検索結果の1ページ目に戻りました。
当社の計測による「SEO対策」のGoogle順位の推移(2019年4月27日〜2021年11月19日)
その後、2022年8月5日に「SEO」と「SEO対策」の両方で1位になり、2023年3月14日の時点でも1位を維持していました。このとき注力していたのが、検索意図対策・トピッククラスター対策・内部リンク対策・クローリング対策・レンダリング対策です。
本日(2023年3月14日)、SEOラボがKW「SEO」と「SEO対策」で1位
— SEOラボ@SEO対策 (@seolabo85) March 14, 2023
2022年8月5日に1位に返り咲いてから約7カ月半、順位はぶれたが1位をキープ
・検索意図対策
・トピッククラスター対策
・内部リンク対策
・クローリング対策
・レンダリング対策
これらに注力し1位を維持中#SEOhttps://t.co/yOd1Um2AnG pic.twitter.com/rAPAyZHBf5
2025年以降の推移と、2026年1月の下落
ここからは、2023年より後の記録です。2025年後半、SEOラボは「SEO対策」で4位前後を維持していました。2026年1月20日ごろから順位が急落し、その後は「SEO対策」で50位台、「SEO」で60位前後の月が続いています。SEOラボのSearch Consoleの月別の平均掲載順位(devo.jp/seolaboratory/)は次のとおりです。
| 月 | 「SEO対策」 | 「SEO」 |
|---|---|---|
| 2025年8月 | 4.5位 | 11.9位 |
| 2025年11月 | 3.8位 | 17.2位 |
| 2025年12月 | 4.5位 | 12.9位 |
| 2026年1月 | 6.2位 | 67.7位 |
| 2026年2月 | 35.3位 | 57.1位 |
| 2026年3月 | 52.3位 | 89.9位 |
| 2026年6月 | 54.8位 | 60.8位 |
| 2026年9月 | 56.8位 | 59.5位 |
※SEOラボのGoogle Search Consoleの月別の平均掲載順位。日次では2026年1月19日に3位台だった「SEO対策」が、1月22日には37位でした。
これまでの下落と同じく、当社はこれを「Googleから低評価を下された」と読んでいます。分析で分かっていることを挙げます。
- 「SEO」のトピックだけでなく、サイト全体のクリックが同じ割合で減りました。つまり、特定のページではなく、サイト全体の評価が下がった形です
- 同じ時期、同じく運営しているキーワードファインダーのサイトは横ばいでした
- Bingでは「SEO対策」で6位前後を維持しています。つまり、Google固有の評価の変化です
- この時期に、Googleが告知したランキングの更新はありません(アップデートの表のとおり)
SEOラボでは、これまでの経験と最新の情報を元に、ユーザーにとってより役立つサイトになるよう、様々な観点から見直しを進めています。
この事例から学べること
2014年からの記録を振り返って、学んだことをまとめます。
- 記事数や文字数、被リンクの「量」で上げた順位は、アップデートで下がった。2017年と2020年の下落はどちらもこの形でした
- 戻ったのは、検索意図に合わせて記事を整理し、関連性のある内部リンクでトピックをまとめたとき。つまり、Googleの考え方に近づけたときです
- 評価はサイト単位でも動く。2026年の下落は特定のページの問題ではなく、1ページだけ直しても戻るものではありません
- 1位を取っても終わりではない。コアアップデートのたびに再評価されるので、品質を保つ運用そのものがSEOです
失敗を隠さずに記録することが、SEOの基本を伝える記事としてのSEOラボの責任だと考えています。
SEOのよくある質問
SEO対策とは何ですか?メリットやデメリットは?
SEOとは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略で、Googleなどの検索エンジンで特定のWebサイトの上位表示や露出を増やし、検索結果からの流入を増やす施策です。SEO対策は「SEO」と同じ意味で使われやすい語句ですが、とくにSEOを目的に行う対策を指します。メリットは、検索流入が増える・ブランディングできる・資産になる・広告費を抑制できる・ローカルSEOにもなることです。デメリットは、効果が出るまで時間がかかること、失敗する可能性があることです(詳しくはSEOのメリット・デメリット)。
SEO対策としてまずやることは?何をすればいいですか?
SEOの施策は、内部施策(テクニカルSEO・コンテンツSEO)と外部施策に分かれます。最初にやることは、Search ConsoleとGA4を導入し、ターゲットキーワードを決め、検索意図に合うページを作ってタイトルを設定することです。
その後、関連するページを内部リンクでまとめ(トピッククラスター)、信頼性を明示し、表示速度とスマホ対応を確認し、SNSなどでコンテンツを知ってもらい、数週間おきに計測して直します(詳しくはSEOの始め方)。この基本を押さえないと、ユーザー体験が上がらず、Googleに評価されづらくなります。
SEOに関わる仕事にはどんなものがありますか?
主な職種には、SEOディレクター、SEOマーケター、SEOコンサルタントなどがあります。いずれも、検索結果で特定のWebサイトの検索順位を上げ、検索ユーザーの目に触れやすくする仕事です。例えば、クライアントのサイトに対してSEO対策の指示を出したり、自分でサイトを改善したりします。順位は手段で、最終的な目的は検索流入からの売上向上です(SEOとは)。
SEOでやってはいけないことは何ですか?
Google検索の基本事項の「スパムに関するポリシー」に違反することです。リンクの売買、隠しテキスト、キーワードの乱用、無断複製、ランキング操作を目的とした大量生成コンテンツなどが該当し、違反すると掲載順位の下落や検索結果からの除外につながります。詳しくはSEOでやってはいけないことをご覧ください。
SEO対策の費用は月々いくらかかりますか?
SEOコンサルティングを月額固定で依頼する場合の目安は、個人・小規模で〜10万円、中小のSEO会社で10万〜30万円、中堅〜大手で30万〜50万円、大手・専門で50万円〜です。成果報酬型やスポット型もあり、初期費用が月額と同程度から数倍かかることもあるので、契約期間全体の総額で比べます。記事制作は1本あたり数万円などの従量課金が中心です(詳しくはSEOの費用の考え方)。
SEOは誰でもできますか?
SEOは自分でできます。ただし、知識が乏しいまま進めると検索エンジンの仕組みがわからず、品質の低いサイトになってGoogleに評価されません。この場合、表示機会が減ってクリックされず、検索流入が滞り、リード獲得も止まります。なので、本記事の基本(Googleの考え方・仕組み・始め方の手順)を押さえてから取り組んでください。足りない部分だけ依頼する、という選択もあります(自分でやるか、依頼するか)。
SEO対策をしないとどうなりますか?
Googleなどの検索エンジンから評価されづらくなります。具体的には、ページがインデックスされなかったり、上位に表示されなかったりして、検索結果での表示機会が減ります。結果、検索流入が滞り、Webサイトでのリード獲得や売上向上が期待できなくなります。
まとめ:Googleの考え方を理解して、テーマ別の記事で詳しく学ぼう
SEOの初心者が最初に押さえるべきことは、Googleの考え方を理解し、それに近づけることです。Googleの考え方は基本的に変わりませんが、検索アルゴリズムは定期的に変わります。アルゴリズムの動向にはGoogleが公表するものと未公表のものがあり、未公表の部分を研究して独自に情報を出しているSEOの専門家もいます。こうした専門家の見解や、SEOニュース、SEOの本、当社のSEOセミナーも併せて、Googleの考え方の理解を深めていきます。
一方、Googleの考え方を無視すれば、ユーザーファースト(ユーザーの利便性を最優先に考えること)が欠けます。「Googleが掲げる10の事実」の「1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」に反することになります。そうなれば、例えば次のような低品質なコンテンツを作って公開することになります。
- ユーザーの求める情報が無いコンテンツ
- 目的の項目にすぐたどり着けないコンテンツ
- ページの読み込み速度が遅いコンテンツ
- スマホ(モバイル端末)で使いづらい、見づらいコンテンツ
- 重複コンテンツ(類似したコンテンツ)
- 内容が希薄なコンテンツ
これらの低品質コンテンツは、SEOの初心者が運営するサイトでよく見かけます。こうしたサイトはユーザーに役立たないので、ユーザー体験が上がらず、Googleから評価されづらくなります。SEOラボの事例が示すとおり、これはサイト全体の評価として返ってきます。
テーマ別に次に読む記事
本記事では、SEOの全体像を解説しました。テーマごとにさらに詳しく知りたい方は、次の記事から読み進めてください。
| テーマ | 本記事の該当部分 | 次に読む記事 |
|---|---|---|
| Googleのアルゴリズム・アップデート | Googleのアルゴリズムとアップデート | Googleコアアップデートの一覧と対策 |
| テクニカルSEO・内部対策 | テクニカルSEO(内部対策) | SEO内部対策の施策とチェックリスト |
| コンテンツSEO・記事品質 | コンテンツSEO・SEOの始め方 | SEOライティングの手順とコツ |
| 外部対策・被リンク | 外部対策(被リンク・サイテーション) | SEO外部対策の重要性と施策 |
| AI検索とSEO | AI検索とSEO | LLMO・AI検索時代のSEOの考え方 |
| 効果測定・SEOツール | SEOの効果測定とツール | SEOツールの種類と選び方 |
| SEOコンサル・外注と費用 | 自分でやるか、依頼するか | SEOコンサルティングの費用相場と選び方 |
| ローカルSEO | ローカルSEO(店舗の集客) | ローカルSEOとMEOの違いと対策 |
| 業種別SEO | 業種別のSEO | 業種別SEO対策ガイド(27業種) |
SEOは、検索エンジンとユーザーの両方にサイトを正しく理解してもらう取り組みです。AI検索が広がっても、この本質は変わりません。Googleの考え方を軸に、できることから1つずつ進めてください。
記事を増やしても検索順位が上がらない…なぜ?
記事を増やしても検索順位が上がらない…なぜ?
順位が上がらない原因は、新しく足すものではなく、これまで作ってきたページの中にあることがあります。
例えば、同じ内容のページが複数のURLで存在している、サイト内のページ同士が同じキーワードを奪い合っている、Googleに認識されていないページがある、といった状態です。
こうした問題は、サイトを運用している側ほど気づきにくいものです。
ご依頼のURLをもとにサイト全体を調べ、見直すべき箇所と直す順番を無料でお伝えします。

